プロフィール
大野由美子 [日本]
神戸生まれ。京都精華大学洋画分野を卒業後、文化庁、ハンガリー、チェコ、イスラエル、ロシア政府の奨学金を得て留学をし、プラハ美術工芸大学大学院インターメディア学科(チェコ)にて修士、そしてサンクトペテルブルグシュティグリツ国立美術デザイン大学大学院陶芸学科(ロシア)にて優等修士を取得する。美術作家として国際的に制作活動をし、参加レジデンスは国内では滋賀県立陶芸の森 (信楽)、 津市久居アルスプラザ (津)、 C.A.P. クレイスタジオ(神戸)、Paradise AIR (松戸)、海外ではJohn Michael Kohler Arts Center(米国)、MASS MoCA (米国)、ISCP (米国)、Franconia Sculpture Park Fellowship Residency(米国)、Taipei Artist Village (台湾)、 Gyeonggi Creation Center (韓国)、CCI Fabrika (ロシア)、St. Petersburg Art Residency (ロシア)、Meet Factory (チェコ)、 At Home Gallery Residency (スロバキア)が挙げられる。主な展覧会として個展「Epitomes」 MoCA Taipei (台湾)、 個展「Organic Matter」 Diem Phung Thi Museum (ベトナム)、 個展「Utopia」Slag Gallery (米国)、個展「Unbuilt」Gallery ARTHAUS (ロシア)、個展「久居瓦の復刻とアートへの変換」津市久居アルスプラザ(津)グループ展 「ドマーニ」 国立新美術館 (東京)、が挙げられ、アートゲイト荻窪 (東京), Taehwa River Eco Art Festival (韓国), International Creative Laboratory Bashnya (ロシア), International Art Symposium Elements Cuisine (スロバキア) 京都銭湯芸術祭 (京都)など国内外の芸術祭やシンポジウムにも参加する。また大野の作品はJohn Michael Kohler Arts Center (米国), Kohler Co (米国), Yelabuga State Historical Architectural and Art Museum Preservation (ロシア) 、 Imperial Porcelain Factory (ロシア)などに所蔵されている。
《message》
私が近年のテーマとするのはユートピア、想像上の理想の世界です。私はトレーシングペーパーを用いたドローイングと鋳込みの手法を用いた陶芸を主な表現方法としており、それらは両方とも表面をなぞるという点で共通しています。これらの技法を用いることにより外見(表面)から中身(作品)を作るということ、そしてユートピアの持つ脆弱性や虚構性を表現しています。 BIWAKOビエンナーレ2022では今回の起源というテーマにちなみ火のゆらめきを表した作品を展示します。