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幼少期に家にあった新聞紙を丸めて遊んだり、日常の中でおもしろいものや美しいものを見つけたりすることが自身にとって救いでした。
今もそのような発見をした時にはそれを誰かと共有したいと思うし、心を痛めることも多い日々の中で作品を見た人が世界はこんな見え方もするのだと笑って貰えると嬉しいです。
身の回りにある用途の決まっているものや普段人が特に意識を向けないものに対し、自身が持っている知識や価値観・感覚と言ったものを一旦手放し初めて出会ったような態度で向き合っています。
行為を加えることにより形や意味が崩れる可塑性と、そうしてできたものに宿る純粋な美しさに惹かれます。
そうして、意味を無くしたそれらの存在感をいかに空間に煽るかを追い求めています。
自分が見ているものは人には違って見えているかもしれないし、少し視点を変えてみることでそれまで想像もしなかった景色を見ることができるかもしれないと思うのです。