プロフィール
原菜央 [日本]
2017年、滋賀県陶芸の森レジデンス平成29年度ゲストアーティスト以降、香港や中国、韓国、アジアを中心に招待作家としてレジデンス滞在制作/寄贈作品制作、講演会、ワークショップなどを行う。日本では個展や企画展、多数。
日本も含め国境を越えた多種多様な伝統的要素をベースに、陶磁器デザインを現代的に解釈するなど、日常のあらゆるものからインスピレーションを受けた作品を手掛る。モチーフの発想には神話の物語、伝統工芸に用いられる吉祥紋様や造形、動物、神獣など。時には概念を超えて、伝統工芸や絵画から漫画やアニメとの共通点を見いだし、創造。創作活動をするために陶芸のルーツを探っていく発想は10代の頃から始まっている。工芸品の中によく描かれている模様や神獣などをデフォルメし、絵柄の中に埋もれていたモチーフを造り起こし、神話の物語が浮かび上がるかのように作品の中に表現。磁器に藍色で染め付けした作品の繊細な絵付けや愛らしいモチーフの中には、ユーモアや毒々しさが絶妙なバランスで入り混じっている。日本が日本になる前から持っていた感性を思い出すように土で創造している。