プロフィール
小曽川瑠那 [日本]
1978年愛知県生まれ。飛騨高山に移住後、長い時間をかけて育まれてきた自然豊かな土地と、地に根づく暮らしに魅了されている。
東京都美術館、富山市ガラス美術館、ローマ皇帝博物館などの美術館企画展に出品。レッテガラス美術館、富山市ガラス美術館、羽田空港など国内外の美術館や公共施設に作品が収蔵されている。
《message》
儚くも経年劣化しないガラスを、儚い命や記憶を保管するための記録媒体と捉えて制作しています。毎日熔けたガラスに息を吹き込むことによって自身の生の痕跡を記録していく《息を織る》、自宅周辺の豊かな風景をガラスに写し留める《けしきを織る》など、見えないもの・変化していくものをどのように可視化させ留めていけるのかを模索しています。
BIWAKOビエンナーレ2022では、近江の麻の残糸、苧麻の手績糸、近江八幡市内で採取した植物や石など、この土地で育まれたものを用いながら、生や時間の可視化・循環を想起させるインスタレーションを試みたいと考えています。
今回は市川平さんにライティングをお願いしましたので、楽しみにしていただけたらと思います。