MESSAGE
それはごく微かな虫の翅音であったり。
それはごく幽かな月の陰でもあったり。
それは時に 多様なカタチをともなって。
それは常にスケールを変えながら。
ワタシの前に遠くから届く。
目の前に落ちてきたものを手に取り。
手触りを楽しむように掌でころがして見ている。
モノが 出来上がってくる過程にはいつもそんな感覚が身体の中にあります。
自然と向き合うとき、 太古の昔から綿々と続いてきた時間の流れを感じる瞬間がある。 感受したそれらを、 空間に佇み自身と対峙する存在として表現することを 毎回の目指すところとしている。
大きな動物と向き合っている時に感じるような、 静謐かつ圧倒的な存在感と空気感、 強い意志を持つ作品を、 生み出していきたい。